アーカイブ | 12月, 2012

ZvT Daybreakでテランのハラスを撃退するたった一つのCreep tumor

22 12月

ZvTは最もCreepの重要性が高いマッチアップです。
序盤から戦闘する機会が多い上に、Creepの上ではZergが戦闘をする上で圧倒的に有利になり、逆にCreepの外ではTerranが有利だからです。
そのため、ZvTではCreepをどのように伸ばして行くか、ということが非常に重要になってきます。
今回は、Zergが即3rdをした場合に、序盤戦において非常に有効なCreep tumorを一つ紹介しようと思います。

Daybreakでは、Zergが即3rdをした場合、テランは最初のハラスのターゲットとして3rdを狙ってくることが多いです。
2ndに行くには坂を登らねばならず、その坂までCreepが伸びていることが予想されるからです。

Screenshot2012-12-23 06_55_07
これが3rdが建ってCreepが伸びた時の画像です。
Terranは主に青いラインのルートと通ってHelionで3rd周りにハラスや偵察を入れてきます。
この時注目したいのがどちらのルートも、このCreepの伸び具合では少し下がるだけでCreepの外へ出ることが出来るということです。
Creepの外にHelionが逃げてしまうと、lingでHelionを倒すのはほぼ不可能になってしまいます。
つまり、Creepが伸びていないと、ほとんどリスクを背負うことなくHelionでDroneやQueenにハラスを行うことが出来ます。
それを解消するには3rdが完成した時にすぐにCreep tumorを3rdの前に置くことです。

Screenshot2012-12-23 06_55_35
この画像が3rdの前にCreep tumorを置いた画像です。
先ほどの青いルートの上にCreepが伸びています。
Creepが伸びていれば、もしHelionがミネラルライン等にまで踏み込んでハラスをしてきた場合、LingでHelionを倒すことが可能になります。
ということは、無警戒にHelionハラスをした場合にTerranはHelionを倒されてしまうかもしれないというリスクを背負わせることが出来るのです。
その結果、ハラスに来たHelionを撃退してもいいし、Creepが怖くて踏み込んでこれなくなるかもしれない、スキャンを使って壊しに来るかもしれない。
いずれにせよZergにとっては良いことばかりです。
このCreep tumorはたった1つで大きな効果を上げられる、非常にコストパフォーマンスの高いCreep tumorだと言えるでしょう。

10-12 Roach (Anti 1raxFE) 2

20 12月

10-12Roachオーダーは今まであった7Roachとは何が違うのだろうか。
7Roachもこのオーダーと似たようなRoachによるラッシュオーダーである。
7Roachはラッシュのタイミングが早い代わりにroachの数が少ないのが大きな違いだ。


10-12Roachではroachの数が多い、そのためBunker修理で防衛しようとしてきても、大量のSCVを倒すことが出来る。
また、Depotや壁際などの修理しにくい場所にBunkerが置いてあった場合、修理の上からBunkerを破壊できる場合も多い。

7Roachでは、SCVの数を削るのが精一杯な上にRoachとSCVをトレードするとRoachが全て倒されてしまい、そこでラッシュが終わってしまう。


このラッシュがなぜ刺さってしまうのかというと、Terranは1RaxFEの後、Doubleling対策にHelion、Roach対策にBansheeを出してくることが多い。
10-12RoachのラッシュタイミングというのはRoachのアンチユニットであるBansheeが出る直前なのだ、7Roachの時はHelionが2体出てくるが、このオーダーの場合はHelionが4体出てくる。
Helion2体増えるよりRoachが3-5体増える方が強力というわけだ。

つまり、アンチユニットのbansheeが出てくる前に出来る限り多くのroachでラッシュするというのが、このオーダーの狙いなのだ。

10-12 Roach (Anti 1raxFE)

18 12月

Screenshot2012-12-19 06_59_52
今回紹介するオーダーは、15Hatから最速でRoachを「10~12匹」出して攻撃をしかけるラッシュオーダーである。
私はNAサーバーで10回ほどこのラッシュを試して勝率100%、KRサーバーでも、90%を超える非常に高い勝率を叩きだすことができた。
このことからZvTにおいて今、最も使用すべきラッシュオーダーだと言える。



詳しいビルドはアップロードしておいたリプレイを見て欲しい。
http://starcraft2.jpcommunity.com/sc2/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=3118&post_id=6605&viewmode=&order=
リプレイでは10Roachしか出していないが、12Roach出したければ、Roach Warrenを建ててから3OL追加するのではなく、
Roach Warrenを建てる前に1OL作り、建てたあとに建設し、2OLを追加するという手順にすると良いだろう。



ラッシュをすると多くのテランはBunkerを修理してディフェンスしようとしてくることが多い。
基本的にこの修理にやってきたSCVを倒してからBunkerを割ったほうが良い。
Bunkerが壁際やdepotのそばにあり、うまく修理できないようなら先に壊してしまっても良い、ミネラルラインから離れた位置にあってSCV到着までに時間がかかる場合でも先に壊してしまって良い。
Bunkerが1stベースの坂から遠いようなら上がることを狙っても良い。
ラッシュ中にはOLを入れて、相手のオーダーを確認すると次の展開を相手に合わせることが出来る。



Roachを作った後はドローンを増やし、テックを上げて行くと良いだろう。
このラッシュだけでゲームが決まらないことも多い、しかし今のスタンダードなTerranのオーダーに対して確実に内政にダメージを与えることが出来る。
その後の展開はマクロゲーしても良いが、ラッシュした時点で3OCあった場合は状況が変わってくる。
3OCあった場合は削った内政がすぐに回復してしまうので、Muta+Doublelingか、Speedup Roach(+basnhee対策にqueen)でもう一度ラッシュしよう。

3OCTerranは一度殺したと思っても生き返ってくる、もう一度殺して確実に息の根を止めよう。

後半戦におけるPvZのバランス

17 12月

現在のPvZのバランスでは、後半戦(Pが4thを取る選択をした場合)になると、大きなアドバンテージを持っていない限り、Protossが勝利することはほぼ不可能である。
このことを知らない人を今でも見かけることがあるが、それを理解するのに良い動画を見つけたのでここで紹介しておく。


動画は35分と長めだが20分以降から見ても問題ない。

 

よく言われるのが、ザーグデスボール(ブルード、インフェ、コラプター)が揃ってしまうとプロトスは対抗手段がないということだが、これはやや説明不足で、ザーグがこの構成で攻めてきたのを守る形で戦闘をすれば恐らくプロトスが勝つことが出来る。
しかし、反対にプロトスが攻めて行くとザーグが勝ってしまう。

 

じゃあ引き分けになるんじゃないのかと思われるかもしれないが、ザーグはここから更にスポアとスパインを追加した真のデスボール構成になることが出来る。
スポアとスパインはサプライ0な上に建物なため、戦闘能力も高く、実質的にサプライ250対200のようになってしまうためプロトスは勝つことが出来ないのである。

 

この戦略は覚えている限りで今年の8月くらいには使用されていた。
もう4ヶ月もこの状態が続いていることになる。