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10-12 Roach (Anti 1raxFE)

18 12月

Screenshot2012-12-19 06_59_52
今回紹介するオーダーは、15Hatから最速でRoachを「10~12匹」出して攻撃をしかけるラッシュオーダーである。
私はNAサーバーで10回ほどこのラッシュを試して勝率100%、KRサーバーでも、90%を超える非常に高い勝率を叩きだすことができた。
このことからZvTにおいて今、最も使用すべきラッシュオーダーだと言える。



詳しいビルドはアップロードしておいたリプレイを見て欲しい。
http://starcraft2.jpcommunity.com/sc2/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=3118&post_id=6605&viewmode=&order=
リプレイでは10Roachしか出していないが、12Roach出したければ、Roach Warrenを建ててから3OL追加するのではなく、
Roach Warrenを建てる前に1OL作り、建てたあとに建設し、2OLを追加するという手順にすると良いだろう。



ラッシュをすると多くのテランはBunkerを修理してディフェンスしようとしてくることが多い。
基本的にこの修理にやってきたSCVを倒してからBunkerを割ったほうが良い。
Bunkerが壁際やdepotのそばにあり、うまく修理できないようなら先に壊してしまっても良い、ミネラルラインから離れた位置にあってSCV到着までに時間がかかる場合でも先に壊してしまって良い。
Bunkerが1stベースの坂から遠いようなら上がることを狙っても良い。
ラッシュ中にはOLを入れて、相手のオーダーを確認すると次の展開を相手に合わせることが出来る。



Roachを作った後はドローンを増やし、テックを上げて行くと良いだろう。
このラッシュだけでゲームが決まらないことも多い、しかし今のスタンダードなTerranのオーダーに対して確実に内政にダメージを与えることが出来る。
その後の展開はマクロゲーしても良いが、ラッシュした時点で3OCあった場合は状況が変わってくる。
3OCあった場合は削った内政がすぐに回復してしまうので、Muta+Doublelingか、Speedup Roach(+basnhee対策にqueen)でもう一度ラッシュしよう。

3OCTerranは一度殺したと思っても生き返ってくる、もう一度殺して確実に息の根を止めよう。

vsT No gas opening. Leenock style その2

26 1月

その1ではLeenock styleのビルドオーダーを紹介しました。
しかし、そのビルドオーダーは相手も拡張へ行った場合のものです。
その2からは、紹介したビルドオーダーを軸とし、柔軟に相手のオーダーに対応していく方法を紹介したいと思います。

というわけで、今回はこちらのリプレイを元に記事を書いていきます。
http://starcraft2.jpcommunity.com/sc2/modules/xhnewbb/rep_dl.php?g=2712


まず最初のDrone偵察です。
中に入れずガスの有無を確認出来なかったもののdepotが二つ建っていたので、2raxの可能性は低いということを確認出来ました。

次に最初に生産したlingによる偵察です。(5:15)


最初のDroneでガスをクリックし、残量をチェック出来ていればこのタイミングで入り口を偵察する必要はありません。今回はそれが出来なかったので入り口を見に行きました。
このタイミングでヘリオンが生産中で、Marineが「2匹」ということが確認出来ました。
これはHelionFEの時と同じオーダーなので、次の偵察までHelionFEと同じようにオーダーを進めれば問題ないでしょう。
*このタイミングでMarineが2体居て、Helionを生産中ではなくReactorを作っている状態ならばMMA1-1-1HelionMarineDropを警戒しなければなりません。
これは非常に早いタイミングでドロップが来るため、これを見た段階でlingを作る、もしくは1stにspineを建てる等の対策を講じる必要があります。
http://wiki.teamliquid.net/starcraft2/Double_Reactor_Marine-Hellion_Push_(vs._Zerg)

そして2回目のling偵察です(6:40)

ZvTにおける偵察のタイミング。で書いたようにZvTではこの6:30-7:00の間の偵察が最も重要です。
この偵察ではMarauder1(RaxにTech-Labが付いている)に5-6体目のHelionを追加しているところが見えました。(FacにReactorが付きっぱなし)
まずはこの情報から2ndに行ってるかどうか、考えてみましょう。
Tが2ndに行っているかどうかは以下の3つから推測することができます。

1.2個目のCCが見えた。(確定で2nd)
2.6:30-7:00の間に生産施設を追加している。(特に複数追加しているならほぼ確定で2nd)
3.2gas掘っていれば強烈な1basepushの後の2ndになる。(1gasだと2ndの可能性は高くなるが、1gasの1basepushも存在する)

今回の偵察ではどうでしょうか。
実はこの偵察では上記の3つ、全て確認することができず、1baseなのか2ndなのか分かりませんでした。
分からないため、この直後にOLを偵察に向かわせています。

しかし、OLの偵察には時間がかかります。2ndに向かった確証を得られないため、この時点で1basePushだった場合の対応を死なないためにした方が良いと判断しました。
では、どんなPushが来る可能性が高いのかを考えます。
まず、分かっていることはFac-Rを回していること、そしてRax-TがありMarauderが1体出ていることです。
Fac-Rを回していて既に6体も出ていることから相手の主力ユニットの一つはHelionであることは間違いありません。
そして、Rax-TからMarauderが出ているため、HelionMarauderの可能性が高そうです。ですが、Marauderは1体のみなのでStarportにTech-Labを付け替えてHelionBansheeかもしれません。
他の選択肢、ここからMedivacによるHelion輸送やdouble-reactor-helionはTech-Labを作っていた時間が丸々無駄になってしまうので可能性はかなり低いと考えられます。
つまり、Helionを主力にMarauder、ついでBansheeがやってくる可能性が高いことがわかります。

1baseならばHelionを主力にMarauderもしくはBansheeがやってくる可能性が高いことがわかりました。
2ndへ向かっていても、既に6体、そして8体目を作ろうとしているHelionでハラスしてくることは明確です。
更に少し待てばOLで相手のオーダーを確認できる状況です。
これらを元にどう対応すべきなのか考えます。
大事なポイントはどのオーダーに向かってもHelionが地続きでやってくるだろうということです。
この場合Helionのカウンターとして有効なのはRoachもしくはSpineです。
早期にRoachへ行くオーダーならばRoachを作るのもありかもしれません。
しかし、leenock styleでは早期にroachへ行くオーダーではないためHelion対策にSpineを1-3本追加し、OLの偵察が向かっているため、その偵察結果を待つのがベストだったように思えます。
また、この時建てたSpineはLairに行った後もMM相手にはDropへの時間稼ぎ、Mechに対しては主に3rd 4thへのHelionハラス対策として引き続き使えるので勿体無いと感じる必要はありません。
それよりも相手が既にHelionを作っているのだから、こちらもそれに合わせてSpineを追加しなければ、と考えたほうが良いでしょう。


最後に実際のリプレイはどうだったかと言うと、6:40の偵察でほぼHelionMarauderだと判断し、MacroHatを建てる資源でspine追加、ling生産。
Armor1upする資源でLair進化と、悪く言えばOLの偵察を待たずに過剰防衛、良く言えば全力でHelionMarauder対策をしました。
結果、楽々ディフェンスに成功し、被害をほとんど出さずにmutaに繋げ、圧勝することができました。

vsT No gas opening. Leenock style その1

18 1月

NoGasスタートのため中盤までは専守防衛であるが、豊富なミネラルを生かし、4queen+spineを生産するためディフェンス能力が高い上に内政の伸びが良い。
また、ドローンが44-48体(2ベースを最高効率で回せる)になるタイミングでLair、MacroHatが完成するため、伸ばした内政を一気に爆発させることができる。
Leenock styleとは、ガスなしスタートから4queenを作り、MacroHatを建て、Armor1upを入れてからLairを押し、Mutaへ繋ぐオーダーである。

BuildOrder

15hat
15pool
18OL
18ling 19ling
20queen 22queen
25drone 26drone 27drone
27spine (metalo xelnaga等 helionハラスが強いMAPでは2本)
26OL

以下droneを生産し続け、queen2体の生産が終わったら即座にまたqueenを2体生産する。
3,4体目のqueenを生産したタイミングで、2ガス同時に生産する。まだ使用しないが、helionハラス対策用にchamberを建てるとよい。(サプライは28前後)

4体queenが揃った時に1本しかspineを建てていなければ1spine

ガスが100貯まったらSpeedling研究(サプライ35前後)
ガスが150貯まったらArmor1up研究(サプライ45前後)
ガスが150貯まったらLair研究(サプライ50前後)
Lairと同時にMacroHatを建設、Banenestを建てる。
Lair完成と同時にSpire


少々長いですがLair完成までがBOです。
このオーダーはMutaに繋ぐためのオーダーなので、この後Mutaを出してから相手のオーダーに合わせて戦い方を変えて行く必要があります。

また、基本的に相手がHelionFEなら最初の4lingと2spine以外はDroneが44体ほど貯まるまでDroneを作りたい。
しかし、相手が常にHelionFEとは限らないので偵察からそれを判断するのがこのオーダーの肝となる。(speedupが遅いため相手が4helionしか作らなかったとしても偵察したいタイミングでこれを処理するのは難しい。)

その2ではどのように偵察をするのか、偵察では何を見れば良いのか、偵察した結果を行動にどう反映させるのか考えていきましょう。

その前にリプレイをいくつかアップロードしておきます。ところどころLair完成前にミスしてる箇所もありますが、どんなオーダーなのかというのは掴めると思います。
Replay
これの下五つがこのオーダーのリプレイです。