3戦目、MAPはNewkirk Precinct TE。
vaisravanaは15Hatchからの早いGasスタート。
breekは15Poolからの3Queenスタート。
両者共にMAPは違うものの1戦目と同じスタートオーダーを選択。その結果、ゲーム展開も1戦目と同様にvaisravanaが序盤戦の主導権を握ることになる。
Queenの生産が終わりきる頃にbreekが1戦目とはやや違った動きを見せる。いきなりSpine Crawlerを2本建設する。このタイミングでは1本だけ建設するのが定石だが、1戦目の負けを受けてこのままではいけないと判断したと思われる。しかしvaisravanaはマクロオーダーに進み、breekが内政面でやや不利な立ち上がりになってしまう。
そしてvaisravanaが先に、一回り遅れてbreekがLairにTechを伸ばしていく。その時breekが先に3rdベースを建築開始、vaisravanaはこれを確認する。
breekはZerglingのスピードアップの研究を取得していないため、本来ならここで3rdベースの建築を狙うのは危ない。Zerglingによるハラスを受ければ3rdのキャンセルや内政にダメージが入る恐れがあったからだ。vaisravanaは3rdベース建築を見てはいるものの、RoachのスピードアップやBurrowの研究を入れ始めており、今Zerglingでハラスを入れるよりもその後に控えてるRoachによる攻撃でまとめて資源を使った方が良いと判断したのか、ハラスは行わずにbreekの後を追う形で3rdベースの建築を始める。
vaisravanaの3rdベースが完成するとそこにbreekが攻撃を仕掛ける。breekは先にRoach Warrenと、3rdベースを建設していたので、vaisravanaよりも先にRoachを溜め始めていた。そのため自分の方がRoachが多いと踏んでの攻撃である。
しかしbreekはここで致命的なミスを犯してしまっていた。Roachのスピードアップを入れ忘れていたのだ。そのため戦闘開始直後は互角以上の戦闘が行われるかと思いきや、足が遅いため良いポジションが取れず陣形を崩してしまう。更に足が遅いため追加生産されている援軍のRoachがやってくるのも時間がかかり、劣勢になっている前線のRoachも逃げることが出来ずに見捨てる事になってしまった。
vaisravanaは先ほどの戦闘で大きなアドバンテージを確保し攻め上がれると判断、Roachを生産しbreekの3rdベース目掛けて前進する。breekもこのカウンターが来ることを想定しており、同じくRoachの全力生産でvaisravanaに応戦する。しかし大きなアドバンテージを持っていたvaisravanaがジワジワとbreekのRoachを削って行き、3rdベースを守るためにbreekは2ndベースに作っておいたSpine Crawlerを3rdベースに移動、その移動にかかる時間をDroneを使って稼ぐことにより、ギリギリのところでvaisravanaの攻撃をディフェンスすることに成功する。
攻撃が失敗したかのように見えたvaisravanaだが実は戦闘中にDroneを増やしており、breekは戦闘でDroneを消耗して数を減らしている。またミサイル攻撃のアップグレードもvaisravanaが2に対してbreekが1と、vaisravanaは先ほどの戦闘で押しきれなかったもののアドバンテージを更に大きくしていたのである。
大きなアドバンテージを得たvaisravanaはあることに気づく。それは、Spine Crawlerが3rdに移動したことによって2ndベースの守りが薄くなっているのではないだろうか、ということである。事実breekの守りは不利なこともあって、広いエリアを守り切ることが出来ないために3rdベースにRoachを集中させていた。
そこでvaisravanaは自分のRoachをbreekの3rdベース前に近づかせる。これによってbreekは3rdベースに攻撃が来ることを警戒して更にRoachを3rdベース側に集中させた。その隙を突いてvaisravanaの隠しておいたRoachがbreekの2nd、1stベースに侵入する。このRoachが各ベースのQueenと少量のDroneを倒す。しかもburrowを持っているためbreekはRoachを処理するのに時間をかけてしまう。更にその隙にvaisravanaはbreekの3rdベースを主力のRoachで破壊。長期戦を行うことは不可能とbreekに思わせるダメージを与えることに成功する。
*breekベースに侵入していく、vaisravanaのRoach。
壊滅的なダメージを負ったbreekは全てのユニット、RoachのみならずDroneまでも動員し、vaisravana攻撃を仕掛けていく。しかしそこには、breekの持っている数を超えるRoachにHydraliskが待っており、これを見てbreekが投了。
2対1でvaisravanaの勝利となった。
最終セットとなる3戦目も1戦目と同様に大きなミスをbreekはしてしまったが、負けたくないという気持ちの伝わる力強い粘りを感じられた。他方vaisravanaは有利になってから、その有利を手放さずに大きくしていくような素晴らしいプレイを見せてくれた。これはWCG日本予選なんだと画面越しに感じさせてくれるような、非常に良いZergミラーだったのではないだろうか。
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